様々な種類のWiMAXと提携しているプロバイダがありますが、あの家電量販店のビックカメラから提供されているのが「BIC WiMAX SERVICE」。
ビックカメラのお店の割引広告にひかれてBIC WiMAXを契約しようか迷っていませんか?
でも、ちょっと待ってください。
実はWiMAXはプロバイダえらびを間違えると大きな損になってしまうことがあります。
ここでは、
なぜBIC WiMAXをおすすめできないか?
主なデメリットは何?
料金設定はどうなっているの?
など、気になるBIC WiMAX SERVICEの疑問について解説しています。
少しBIC WiMAX SERVICEで購入を考えている方はこの記事を見てから決めるようにしてください。
BIC WiMAXとはビックカメラが提供してるWiMAX
BIC WiMAXとは有名な家電量販店のビックカメラで契約できるモバイル通信(WiMAX)サービスのことです。
ビックカメラ子会社のソフマップやコジマでも同じ契約をすることができます。
WiMAXは、20以上のプロバイダでサービス提供されていますが、ビックカメラもそのプロバイダの1つと考えて下さい。
他のプロバイダはネットから申し込みをすることができるプロバイダがほとんどですが、BIC WiMAX店舗での契約が基本となっています。
契約するまでの流れ
主な流れは下記の図をご覧ください。
WiMAX端末をすでに持っているのであれば、WiMAX接続で表示される統合ポータブルでBIC WiMAXを選べば利用することが可能です。
WiMAX端末を持っていない場合は、店舗にいきクレジットカードでの支払い、端末の選択、料金コースなどを決め申込みをするようになります。
正直、今どきネットからの申込みができないってというだけでかなりのデメリットかなと。
都会なら近くに店舗もあるかもしれませんが、地方の方の場合、近くに店舗があるとは限らないわけで。
これなら普通にネットから申し込みができるプロバイダを選んだほうが楽ですし、早いです。
BIC WiMAXの料金プランなどの詳細
BIC WiMAXの料金プランなど主なサービス概要は以下の通りです。
初期費用 | 料金プラン | 契約期間 |
3,001円 ※内訳:初回登録料3,000円+機器代金1円 |
BIC定額ギガ放題(月間データ通信量無制限):月額4,380円 BIC定額2+(月間データ通信量7GB):月額3,696円 ※BIC定額2+は新規受付を終了 |
2年or3年 |
BIC WiMAXの通信品質や速度制限は他プロバイダと同じ
同じモバイル通信のサービスでも、LTE回線を使った格安SIMでは「Aというプロバイダをえらんだから通信速度が遅かった」とか、逆に「Bをえらんだおかげで通信速度が速くてうれしい」といったことがあります。
格安SIMでは、プロバイダごとの通信速度のランキングなどが数多く公開されており、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
一方のWiMAXでは、プロバイダごとの通信ランキングをみたことがない筈です。
その理由はWiMAXはどこのプロバイダも同じ通信品質で使えるからです。
速度制限についても全プロバイダ同じで変わりはありません。
格安SIMでは、プロバイダ選びの際にランキングや評判などで契約しようとするプロバイダの通信品質が悪くないかチェックすることが多いです。
しかし、WiMAXでは少なくとも通信品質の面ではプロバイダ選びで失敗することがなく、その分、安心して契約できます。
それではWiMAXは何を基準にしてプロバイダをえらぶとよいのでしょうか。
その答えは、必要な料金やキャンペーン内容、サポート面です。
通信品質が変わらないため、月額料金やキャンペーンなどを含めて総合的にみてより安く使えるプロバイダが推奨されます。
BIC WiMAXのキャンペーンは本当にお得?
それでは、早速プロバイダ選びのポイントとなるBIC WiMAXのキャンペーンをみていきましょう。
BIC WiMAXのキャンペーンは契約時期によっても多少異なりますが、大きくわけて以下の2種類があります。
- 店内商品を5,000円分割引
- 最大50,000円分のビックカメラ商品券プレゼント
店内商品を5,000円分割引はそこまで魅力的ではない
先に結論から書いておくと、これらのキャンペーンは他社プロバイダと比べてお得ではありません。
たとえば他社プロバイダのGMOとくとくBBの場合、最大で約4万円の高額なキャッシュバック(現金で)を提供するキャンペーンを実施しています。
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それと比較して5,000円の商品割引は魅力的ではありませんよね。
もちろん、GMOとくとくBB以外のプロバイダでもBIC WiMAXよりお得なキャンペーンはたくさん行っていますから。
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最大50,000円分のビックカメラ商品券プレゼントにはカラクリがある
それに対して「最大50,000円のビックカメラ商品券プレゼント」は一見お得ですが、これにはカラクリがあります。
たとえば最大の50,000円分の商品券をもらいたい場合、別途月額1,547円の「WiMAXまとめてプラン(L8)」に加入する必要があるのです。
WiMAXまとめてプランとは、PC購入などの初期費用を抑えるためのサービスです。
WiMAXの月々の料金にいくらかの上乗せをすることで、PCなどの家電購入の費用を割り引きますよ、ということですね。
WiMAXまとめてプラン(L8)の場合、月額1,547円を2年間支払い続ける必要があるので、消費税(8%)も含めて計算すると結果的にかかる総額は40,080円。
もらえる商品券は50,000円分ですから、結果的にお得になる金額は9,920円ということです。やはり数万円のキャッシュバックと比べて見劣りします…。
結果的にBIC WiMAXのキャンペーンはそこまでお得じゃないということはわかっていただけたかなと思います。
これなら絶対の他のプロバイダのキャンペーンのほうがお得です。
BIC WiMAXの解約時に請求される解約金(違約金)について
WiMAXの契約では、2年間もしくは3年間の契約期間の縛りがあります。
3年契約にすると、WiMAX端末でLTEによる通信が月間7GBまで使えるハイスピードプラスエリアモード(1,005円/月)が無料となります。
そして2年間・3年間の契約更新のタイミング以外で解約すると、以下表に記載した解約金を請求されることになるので注意が必要です。
それぞれで契約した場合に違約金は下記の通りです。
2年契約の場合の違約金
解約時期 | 解約金 |
1~12ヵ月目 | 19,000円 |
13~24ヵ月目 | 14,000円 |
24ヵ月目末日~25ヵ月目 | 0円 |
26ヵ月目~ | 9,500円 |
3年契約の場合の違約金
解約時期 | 解約金 |
1~12ヵ月目 | 19,000円 |
13~24ヵ月目 | 14,000円 |
25~36ヵ月目 | 9,500円 |
36ヵ月目末日~37ヵ月目 | 0円 |
38ヵ月目~ | 9,500円 |
ちなみに契約期間の縛りや解約金の額は、どこのプロバイダをえらんでも基本的にはかわりません。
(適用するキャンペーンによってプロバイダによっては、解約金の額が加算されることはあります。)
BIC WiMAXを契約するキャンペーン以外のメリット
ここまで来るとBIC WiMAXはあまりお得ではないプロバイダだということがわかってもらえたと思いますが、それでも契約したい!という方もいるはず。
そんな方のために割引のキャンペーン以外に、他のプロバイダと比べてBIC WiMAXを選ぶメリットを少し考えてみました。
具体的には以下の2つです。
- 店員にくわしい話が聞ける
- 契約から22ヵ月後には無償で機種変更が可能
店員にくわしい話が聞ける
WiMAXはそれぞれのプロバイダの公式サイトからオンラインで申し込むのが普通です。
プロバイダとしては人手をかけなくてすみますし、ユーザーとしては家にいながらにして簡単に申し込めるからです。
一方のBIC WiMAXではビックカメラなどの系列店の店頭で書面申込みをすることになります。
その分、手間がかかるといえばそれまでですが、オンライン申込みの場合と比べると、契約の際に店員にわからないことを質問しながら申込みを進められるというメリットもあります。
WiMAXのようなモバイル通信サービスの初心者の方は、公式サイトをみてもわからないことが多いかもしれませんから、この方が安心という人もいるかもしれませんね。
契約から22ヵ月後には無償で機種変更できる
WiMAXを2年・3年と長期で契約するときに心配になるのは、『契約時に提供された端末が古くならないか』ということです。
外出先での利用に使われるモバイルルータータイプであればバッテリーを使ってますから、使い続けるとバッテリーの減りが早くなってしまいます。
たいてい2年ぐらい使えば、あまりもたなくなってしまうでしょう。
また契約して1~2年経過していれば、最大通信速度が高速になるなど品質の高い最新機種が登場している可能性が高いです。
そんな中、ずっと契約時の機種を使い続けるのは抵抗がありますよね。
プロバイダによっては、機種変更に対応していないことも多く、そのようなプロバイダで機種変更したい場合は、いったんサービスを解約してWiMAXを契約しなおさなければなりません。
その点、BIC WiMAXでは契約してから22ヵ月目以降は無償で機種変更できるサービスを提供しているので安心です。
BIC WiMAXと他のプロバイダを比較!よりお得に使えるプロバイダは?
BIC WiMAXのキャンペーンはお得ではないと書きました。それでは、他のプロバイダはどのくらいお得に使えるのでしょうか。
ここではWiMAXのプロバイダで最も高いキャッシュバックをキャンペーン提供するGMOとくとくBBと、月額最安級を売りにしているBroad WiMAX、BIC WiMAXの料金を比較してみます。
比較の方法は以下の通りです。
- 3年間でかかる総額料金を比較
- 月間データ通信量が無制限のギガ放題プランを選択
- 2018年8月時点の最新価格を反映
- 最新機種(W05)を利用する想定
この場合の3年間総額の比較は以下の通りです。
プロバイダ名 | 月額料金 | キャッシュバック | 3年間総額 |
とくとくBB | 1-2ヵ月目:3,609円 3ヵ月目~:4,263円 |
43,000円 | 124,570円 |
Broad WiMAX | 1-2ヵ月目:2,726円 3-24ヵ月目:3,411円 25ヵ月目~:4,011円 |
0円 | 142,126円 |
BIC WiMAX | 4,380円 | 0円 | 173,521円 |
いかがでしょうか。3年間の総額で比較してしまうと、他プロバイダと比較して3万円以上もBIC WiMAXが高くなってしまっています。
仮に5万円分の商品券をもらうキャンペーンを適用して9,920円分のお得だったとしても、2万円以上も他のプロバイダの方がお得な計算です。
またこの3社で比較してみると高額なキャッシュバックがもらえるGMOとくとくBBがダントツで安いですね。
GMOとくとくBBのキャッシュバック額は契約するタイミングによってかわりますが(基本的には毎月変更)、いずれにしろ3万円程度はもらえることがほとんど。
結果的に、全WiMAXプロバイダの中でも最安です。
ちなみにとくとくBB・Broad WiMAXともに、BIC WiMAX同様に長期契約時の無償での機種変更に対応しています。
そのためその点では3社に差はありません。
BIC WiMAXのデメリット
結局BIC WiMAXのデメリットは下記の2つです。
他社プロバイダを選んだ方がお得
上述の通り、「他社プロバイダをえらんだ方がお得」という点がまずデメリットとしてあげられます。
繰り返すように通信の品質に差異がないのでより安く利用できるプロバイダをえらんだ方がよいです。
契約に手間がかかる
またオンラインで自宅から手軽に契約できる他プロバイダと比べて、BIC WiMAXはわざわざ店舗までいかないと契約できない、というのも大きなデメリットの1つ。
オンラインでの申し込みなら、慣れた方であれば10分かからず完了できます。
結論:BIC WiMAXはおすすめではない
繰り返すように、WiMAXは契約するプロバイダによって通信速度が遅くなってしまうというようなことはありません。
そのためキャンペーンや長期的にみて安く使えるかどうかが重要ですが、BIC WiMAXは他のプロバイダと比較しても安く使えるサービスではないです。
そのため、たとえばビックカメラのお得意さんで「信頼している店員さんにいろいろ聞きながら契約したい」など特別な理由がない限りおすすめしません。
BIC WiMAXよりGMOとくとくBBのような、よりお得なプロバイダをえらぶことをおすすめします。
まとめ
WiMAXのプロバイダ選びは、プロバイダごとに通信速度がかわるなどがないので、選び方が分からないと迷うかもしれません。
特にBIC WiMAXのように店頭に「最大5万円の商品券がもらえる」なんて広告があれば、それだけで魅力に感じてしまいますよね。
しかし商品券をもらうためには「まとめてお得プラン」に加入しなくてはならず、お得な額は1万円にもなりません。
それより数万円のキャッシュバックをもらえるとくとくBBや、月額料金の安いBroad WiMAXの方がお得に契約できておすすめです。