WiMAX2+は、モバイルWi-Fiルーターでどのような場所でもネットが使えることが特徴です。
しかし、どこでもネットが利用できると言っても、全ての場所でネットが使えるとは限りません。
WiMAX2+はモバイル用の電波を使うので、場所によっては圏外になることがあります。
ただ、圏外になったとしても、考えられる原因と対処法を知っておけば、いつも通りネットを使うことができます。
そこで、ここではWiMAX2+が圏外になる原因と、圏外になったときの対処法を解説します。
WiMAX2+を使っていて圏外になることが多い人や、これからWiMAX2+を使おうと思っている人は参考にしてくださいね。
WiMAX2+が圏外になる原因
WiMAX2+を使っているときに、圏外になる原因は
- 周りに複数の建物がある
- サービスの提供エリア外にいる
- 地下鉄や地下街にいる
この3つです。
周りに複数の建物がある
WiMAX2+は、最大で440Mbpsの下り速度を誇る高速回線です。
しかし、高速回線の電波は、建物や壁などの障害物に弱いという欠点があります。
なので、WiMAX2+は複数の建物がある場所や、壁が厚い建物の中では圏外になる可能性が高くなっています。
サービスの提供エリア外にいる
WiMAX2+は回線の提供エリアが広く、今も提供エリアの拡大を勧めています。
しかし、現在も地方によっては電波が届いていない、もしくは電波が弱い場所があります。
外にいても電波が届かないエリアにいては、WiMAX2+でネットをすることができません。
地下鉄や地下街にいる
WiMAX2+は、地下鉄や地下街でも利用できるように提供エリアを広げています。
しかし、日本の主要地下鉄への普及はかなり進みましたが、地下街への普及はまだ発展途上の段階です。
地方にあるほとんどの地下街は、WiMAX2+の電波が届いていません。
岡山駅の地下街でWiMAX繋がらない…
駅前だぞ…メイン地下街だぞ…— rickkkkky@旅に出ます (@miyatagarasu) 2017年8月23日
また、主要都市でも一部の地下街も、未だにWiMAX2+が圏外になる状況です。
天神地下街とWiMAXの相性は最悪。
— はい、あのアカセさんです。 (@akase244) 2017年8月2日
地下街や地下鉄では、WiMAX2+の電波が圏外になる可能性が高いと思ったほうがいいでしょう。
WiMAX2+が圏外になったときの対処法
WiMAX2+が圏外になった場合にできる対処法は多くあり、
- Wi-Fiルーターを窓際に置いてみる
- パラボラアンテナを使って見る
- UQ宅内アンテナを設置する
- LTEオプションを使ってみる
- UQ Wi-Fiスポットを使って見る
この6つの方法を試すことができます。
Wi-Fiルーターを窓際に置いてみる
WiMAX2+の電波は壁などの障害物に弱く、建物の構造によっては中に電波が届きにくいことがあります。
しかし、壁が限りなく少ない窓際は、電波が届きやすくなっています。
パラボナアンテナを使ってみる
窓際に置いても問題が解消できない場合、パラボラアンテナを作成して使ってみましょう。
パラボナアンテナを作るには難しい作業をするイメージがありますが、WiMAX2+のパラボラアンテナはボウルとまな板立てだけで作ることができます。
作り方は、この動画を参照してください。
WiMAX2+や携帯電話キャリアの電波は、反射物がある場所に集中しやすくなっています。
このパラボラアンテナは、この電波が持つ習性を利用しているわけです。
実際にこの方法を使って、問題が解消できた人は多くいます。
WIMAX、ボウルでパラボラアンテナこさえたらすごい速度がでてる…!
— wara(萩の月 …新曲製作ちゆ (@wara_wara7) 2017年10月1日
WiMAX届いてアパートに全く電波入らずショック受けながら半信半疑でパラボラアンテナ作ったら1本入った。素敵。
— しおり (@yuzupon2s) 2017年9月22日
職場の部屋はWiMAXの電波状態が極めて悪いので勤務開始前にパラボラアンテナ(100均)を制作。ボウルとタブレットスタンド。材料費200円、制作時間10秒。本日は一度も通信不能にはならなかった。ちな昨日までは毎日1〜2時間くらい通信不能になる現象が頻発してた。 pic.twitter.com/MqiR18SOso
— 哲梗庵【公式】 (@tsukitea8) 2017年9月22日
ただ、このパラボラアンテナは持ち歩きができないので、宅内でしか使えません。
UQ宅内アンテナを設置する
WiMAX2+は、電波が届きにくい場所の回線状況を改善するために、宅内アンテナの設置を無料で行ってくれます。
宅内アンテナを設置すると、飛躍的にWiMAX2+の電波が受信しやすくなります。
しかし、宅内アンテナは光回線サービス「auひかり」を利用している場所にしか設置できないため、現実的な方法とは言えません
LTEオプションを使ってみる
WiMAX2+は高速通信でネットが利用できても、
- 建物が多い場所に弱い
- 田舎と呼ばれる一部の地方には電波が届いていない
この2つの弱点を持っています。
しかし、この弱点をカバーしてくれる機能があります。
それは「LTEオプション」というもので、auのLTE回線を利用してネットに接続できる機能です。
auのLTE回線は建物などの障害物が多い場所に強く、地方にも安定した電波を届けているので、WiMAX2+の弱点をフォローできる力があると言えるでしょう。
「LTEオプション」を使うには、1,000円の利用料金が必要となり、多くの人は利用することをためらいます。
WiMAXのLTEオプションを使えば多分電波はいるんだろうけど+1000円がなぁ(´・д・`)
入りさえすれば速度も申し分ないんだろうけどなぁ( ;´・ω・`)— 子兎鈴 (@cerisier5113) 2017年8月23日
しかし「LTEオプション」は契約期間を3年以上にしているか、auのスマホを持っていれば無料で使うことができます。
ただ「LTEオプション」で7GBを消費すると、翌月になるまで速度が制限されてしまいます。
WiMAXの制限緩和したのかぁ〜。と思ってたら4G LTEオプションで制限くらった…。まだ月の3分の1だというのに、月末まで128kbpsだ…。
— うりょっさ (@uryossa) 2017年5月11日
LTEオプションを利用してかけられた速度制限は、3日間で10GBを消費した場合よりも遅い128Kbpsになり、動画どころかウェブサイトも見ることができなくなります。
なので「LTEオプション」は、あくまでもWiMAX2+の電波が届かないときに使ってください。
UQ Wi-Fiスポットを使ってみる
WiMAX2+を契約すると、全国の飲食点や交通機関に設置されている「UQ Wi-Fiスポット」を使うことができます。
「UQ Wi-Fiスポット」はWiMAX2+のWi-Fiルーターを通して使うことができるので、地下街で圏外になるときは活用できる機会が多いでしょう。
クレードルの利用は効果が薄い
WiMAX2+の電波が圏外になったときは、クレードルを使えばいいと思っている人もいるでしょう。
しかし、この知識には大きな誤りがあります。
クレードルは、あくまでWiMAX2+の電波がある場所で通信速度を速くするもので、圏外になる場所で電波を受信できるようにするものではありません。
なので、電波を受信できるようにするためにクレードルを購入しても、お金の無駄になるのでやめておきましょう。
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契約する前に提供エリアの確認を
WiMAX2+が圏外になったときの対処法を知ることは大切です。
しかし、もっと大切なのは、契約する前にネットをしたい場所にWiMAX2+の電波が届いているのかを確認することです。
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WiMAX2+が使いたいと思ったら、UQ WiMAXのホームページにあるエリアマップで地域ごとの電波の普及状況を見てみましょう。
UQ WiMAXのエリアマップは、ネットを使いたい場所の住所を入力すればピンポイントで電波の提供状況を知ることができます。
WiMAX2+の回線が利用できるのかを確認しよう
エリアマップを見ると、
- WiMAX
- WiMAX2+
- LTE
この3種類の回線の提供状況を見ることができます。
エリアマップを見るときに、最も重要になるのは「WiMAX2+」回線が提供されているかです。
「WiMAX2+」回線は、WiMAX2+のWi-Fiルーターがメインで利用する回線です。
「WiMAX」回線は旧型の回線なので、最新の機種で使うことはありません。
「LTE」は「LTEオプション」で利用する回線ですが、メインで使うことはないので、そこまで重要視する必要はありません。(WiMAX2+よりは広範囲をカバーしていますが…)
なので、エリアマップを見るときは、「WiMAX2+」回線の提供状況を基準にしてください。
まとめ
WiMAX2+の電波は建物などの障害物に弱く、地下鉄や地下街も必ずネットが使えるとは限りません。
ただ、屋内であればWi-Fiルーターを窓際に置いてみたり、お手製のパラボラアンテナを使うと電波が受信できる可能性があります。
屋外で圏外になるときは、まず「LTEオプション」を活用してみるといいでしょう。
「LTEオプション」は、WiMAX2+の電波が持つ弱点をカバーしているので、圏外になったときの助け船になる可能性が高いと言えます。
しかし、7GBを消費すると翌月になるまで速度が遅くなるので、使い過ぎないようにしてください。
地下街や地下鉄で圏外になったときは、近くに「UQ Wi-Fiスポット」がないか探してみるのもおすすめです。