巷で「安い」とうわさのソフトバンク製のポケットWi-Fi。
実際のところは本当に安いか気になっている人も多いハズ。
また、いくら月額基本料や通信料が安くても、つながりにくいのであれば損ですよね。
そこで、この記事ではそんなソフトバンクのポケットWi-Fiの価格とそれに見合うだけの効果があるかどうか、いわゆるコストパフォーマンスに優れているかどうかについて検証してみました。
ソフトバンクのポケットWi-Fiのメリットとデメリットについても紹介してあるのでじっくり見てみてください。
自分に合わないと思ったら契約する必要はありませんから。
ソフトバンクのポケットWi-Fiの料金は本当に安い?
うわさだけでソフトバンクのポケットWi-Fiが安いか、判断できませんよね。
そこで、具体的な数字から、ソフトバンクのポケットWi-Fiについて検証していきます。
ソフトバンクと他社のポケットWi-Fi 月額料金比較(割引なしの状態)
まずは、割引を考えずに、月額料金のみでソフトバンクと他の大手キャリアであるドコモ・auの3社とを比較してみましょう。
ドコモ | 6,400円/月(5G 利用の場合) |
au(WiMAX) | 4,880円/月 |
ソフトバンク | 3,696円/月 |
こうしてみると、確かにソフトバンクのポケットWi-Fiは大手キャリア3社の中では一番安いですね!
ただ、ちょっと待って下さい。割引なども加えて、ソフトバンクのポケットWi-Fiをもう少しよく見てみましょう。
ソフトバンクと他社のポケットWi-Fi 月額料金比較(割引ありの状態)
まずは、ドコモのポケットWi-Fiとの比較です。
ドコモは6,400円/月(5G 利用の場合)と入れていますが、これは月額基本料金1,900円に追加プランを付け加える方法になっています。
ちょっとわかりにくいので、例を挙げましょう。
例えば5G 利用の場合、1,400円+5,000円=6,400円となります。
すでにドコモのユーザーである場合なら追加料金1,900円でスマホとポケットWi-Fiのルーターとでパケットを共有することも出来るわけです。
とはいえ、やはりソフトバンクのポケットWi-Fiよりは総合的に見ると割高です。
次にauのポケットWi-Fi(WiMAX)との比較です。
4,880円/月という料金はデータ通信無制限で割引なしの場合です。
もしデータ制限7GB/月で良ければ、いろいろな割引を使えばソフトバンク製ポケットWi-Fiの3,696円/月とほぼ同じ月額使用量でポケットWi-Fiが使えます。
さらにWiMAXは、au以外のプロバイダで契約すると、キャッシュバックや月額料金の割引などを受けることができ、しかもauで契約した時と同等のサービスが受けられます。
それによってはソフトバンクのポケットWi-Fiよりも安くなる場合もあります。
そう考えると、ソフトバンクよりauのポケットWi-Fiのほうが安いとも言えそうです。
Yahoo!Wi-Fiはもっと安い
ここでちょっと目先を変えて、ソフトバンクのポケットWi-FiとYahoo!Wi-Fiを比較してみましょう。
「あれ、ソフトバンクとYahoo!って同じ会社じゃなかった?」と気づかれた方、鋭いです。
確かにソフトバンクとYahoo!は同じ系列の会社ですが、それぞれが別のサービスを提供している感じです。
そのYahoo!Wi-Fiだと、なんと月額基本料が1,980円~利用可能です。
ただし、最大12ヶ月のみこの料金で、12ヶ月が過ぎると約2倍になります。
長く使うことを考えると、どちらがお得か、微妙かもしれません。
ソフトバンク製ポケットWi-Fiのメリットと賢い使い方
さて、それらもふまえてソフトバンク製のポケットWi-Fiにどのようなメリットがあるか、まとめてみました。
- 最新技術「5G Project」による下り最大612Mbpsの超高速通信
- ポケットWi-Fiセット割
- おうち割 光セット
最新技術「5G Project」による下り最大612Mbpsの超高速通信
一番のメリットは、最新5G技術である「Massive MIMO」を世界で初めて導入し、下り最大612MbpsとポケットWi-Fiとしては驚異的な通信速度を実現していることです。
これは、電波が直接あなたの端末に高速で届きやすくする画期的な技術です。
これにより、快適そのもののネット通信ができます。
ただ、使える端末やエリアは都心部などまだ限られています。
下記の対応エリアを見て、今すぐ契約するかもう少しエリアが拡がってから契約するか判断してみて下さいね。
ポケットWi-Fi 601HW
下り最大612Mbpsの超高速通信が利用できるのは、最新の「ポケットWi-Fi 601HW」です。
駅や繁華街など、人混みが多い場所で最大の威力を発揮します。
画面はくっきりカラフルになり、操作性やバッテリー量も過去の商品よりもアップしています。
使えるエリアは主要都市から全国へ拡大
2017年6月現在では、「Massive MIMO」が使えるエリアは主要都市に限られています。
でも、他のスマホやポケットWi-Fi等のエリア拡大と同様、今後は全国に拡がっていくことが予想されます。
ポケットWi-Fiセット割
ソフトバンクのスマホとソフトバンクのポケットWi-Fiをセットで契約する場合、Wi-Fiルーターの基本料金が永年で1,008円/月を割引されます。
これは、2016年12月15日から始まったキャンペーンで終了期間は未定です。
ソフトバンク社がある程度のポケットWi-Fiユーザーを獲得したら予告なく終了する可能性もあります。
ソフトバンクのスマホを今後も使い続けたい人なら、永年で割引されるこのチャンスは逃さないようにしましょう。
おうち割 光セット
また、SoftBank光とポケットWi-Fiをセットで契約した場合はさらにお得です。
それが、「おうち割 光セット」です。
2年目まで、毎月最大で2,000円の割引が適用されます。
ちなみに3年目からは1,008円に割引額が減額されますが。
ソフトバンクのポケットWi-Fiの賢い使い方
一番ソフトバンクのポケットWi-Fiを賢く使う方法を考えてみましょう。
まず、最新のルーターであるポケットWi-Fi 601HWを使い、最新の「Massive MIMO」が使えるようにしておきましょう。
他のルーターだと、近い将来に通信速度で物足りなくなるでしょう。
また、ソフトバンクのスマホやタブレット、さらには固定回線であるSoftBank光と同時に契約すれば、毎月の基本料金を抑えることが出来ます。
ソフトバンク製ポケットWi-Fiのデメリット
料金が安く、ポケットWi-Fiとしては最速クラスの通信速度が出るソフトバンク製のポケットWi-Fiですが、いくつか落とし穴があります。
例えば
- 「Massive MIMO」の恩恵が受けられないこともある
- 通信制限が厳しい
- 通信可能エリアが限定的
といったことが考えられます。
「Massive MIMO」の恩恵が受けられないこともある
最新技術「5G Project」にいち早く対応しているソフトバンクのポケットWi-Fiですが、その恩恵が受けられるのは都心部など限られています。
ただ、急速に対応できるエリアを拡大していますので、期待して待つのも手です。
通信制限が厳しい
ソフトバンクのポケットWi-Fiは、通信制限が月7GBと厳しめです。
もしそれを超えると、わずか128Kbpsの低速通信しかできなくなってしまいます。
さらに、4G通信プランの場合は3日で1GBを超えた場合も通信制限があります。
ヘビーユーザーはもちろん、ちょっと動画を見たい場合でも簡単に通信制限に達してしまう危険があります。
通信可能エリアが限定的
また、そもそもドコモやau(UQ WiMAX)に比べてインターネットに接続できるエリアが狭いため、郊外や人口密集地から少し外れたところでは不便かもしれません。
ソフトバンクポケットWi-Fiの解約について
ソフトバンクのWi-Fiを解約したい理由はいろいろあるでしょうが、解約してから後悔しないように、その理由についてちょっと考えてみましょう。
- ネットに繋がらない
- 速度制限に引っかかってしまう
- 速度が遅い
このあたりが、主な原因ではないでしょうか?
でも、もしかしたら解約しない方がお得な場合もあります。
解約すべきかどうか、それぞれの理由別にじっくり考えてみましょう。
ネットに繋がらない
せっかく契約したのに繋がらず、「やっぱりポケットWi-Fiって繋がらないじゃん」と文句を言う前に、ちょっと待って下さい。
まず電波が届いているか、パスワードは合っているか、基本的なことは確認しましょう。
それでも接続できない場合、単純な方法で解決することがあります。
それは、「ポケットWi-Fiルーターを再起動する」です。
パソコンとかスマホも不具合があったときに再起動したら元に戻ることがありませんか?それと同じ原理です。
また、パソコンやスマホの設定で接続できないこともあります。
特に多いのが、スマホが「機内モード」になっている場合です。
自分で設定したつもりではなくても、スマホ側のバグが古いスマホではたまにおこりますので、要確認です。
さらに、基地局の電波障害の可能性も否定できません。大雨や大雪・雷などがあった場合は特に注意です。
速度制限に引っかかってしまう
ソフトバンクのポケットWi-Fiは、通常は速度制限が7Gです。
もし7Gを超えたら、128Mbpsという、超低速通信になってしまいます。
これではメールチェックすらままならないかもしれません。
ましてや動画などもってのほかです。ですので、7Gは超えないのが無難です。
解約したいけど、ソフトバンクが気に入っているという場合は、「NEXTmobile プラン38」を試してみてはいかがでしょうか?
- ポケットWi-Fiの速度制限を最大17Gまであげることができる
- ソフトバンクのWi-Fiと同じ回線で使える
ことです。 ちなみに最大17Gの恩恵が受けられるのは、「クレジットカード払い」で契約した場合です。
口座振替の場合は12Gまでです。
それでも十分お得ではありますが。
速度が遅い
その他にも「パケ詰まり」と呼ばれる現象で速度の低下が起こることがあります。
これは、パケットがつまっている状態、つまりユーザーが多い通勤・帰宅ラッシュなどの時間帯で通信が極端に遅くなっている状態です。
パケ詰まりの解消法は人が多い場所から離れるか、時間帯を変えるとよいです。
解約手続きについて
以上のことをチェックして、それでもなお繋がらない状態が続いたり、速度その他に不満がある場合は解約して他のキャリアのポケットWi-Fiに乗り換えるのも手でしょう。
ただ、一時の感情で解約して後悔しないように、解約手数料がかかることについては十分注意しましょう。
ソフトバンクのポケットWi-Fiの場合、解約手数料は9,500円+消費税がかかります。
ちなみに25ヶ月目は0円ですので、それまで我慢して支払い続けるか、早めに見切りをつけて解約金を払うかはあなた次第です。
ただし、解約手数料0円という言葉にころっとだまされてはいけません。
解約した月は基本料金がかかる(日割り計算なし)からです。
手続き時にソフトバンクの店員さんが教えてくれるとは思いますが、新人の店員さんの場合などはそこまで頭が回らないかもしれないので、こちらから確認しましょう。
日割り計算はしてくれないので、タイミングによってはほぼ丸々一ヵ月分無駄に月会費を払うことになるかもしれないですよ!
まとめ
ソフトバンクのポケットWi-Fiは安いのか?そして使い勝手はどうか?などについていろいろな角度から検証してみました。
安いといえば安いし、でも他にもお得なWiMAXなどもあるし・・・と、かえって悩ませてしまったかもしれませんね。
ソフトバンクが特に好き、とか白い犬のお父さんファンとかなら、契約しても損だとは思わないでしょうかね。