低価格で高速なインターネット接続ができることで評判の高いWiMAXですが、実際の速度がどのぐらいなのか気になるところですね。
- 「せっかくWiMAXと契約したのに、思ったほど速度が出ない」
- 「WiMAXを使いたいけど、使い始めてから速度が遅くて後悔したくない」
そんな声に応えるために、WiMAXの速度を測定する方法を紹介します。
WiMAXの通信速度は屋外か屋内かでも違いますし、同じ屋内でも、屋根や壁などの遮蔽物があるかどうかや、通信速度に影響を与える電磁波の影響などで大きく異なります。
また天候によっても通信速度は左右されます。
ここでは、スマホをお持ちの方でしたら、スマホ用のおすすめ速度測定アプリを、ノートパソコンをお持ちの方でしたら、WEB上のおすすめ速度測定サイトを紹介していきます。
これからWiMAXを契約したい方もWiMAXの速度に不満を感じている方もぜひ試してみてください。
まずはWiMAXに関する様々な速度の違いを知っておきましょう
早く速度測定の方法を知りたいかもしれませんが、まずは速度の仕組みと目安を学びましょう。すでにご存じの方も念のため確認されることをおすすめします。
WiMAXは携帯の電波と一緒で、場所や環境によって通信速度が大きく異なります。
そこで、以下の3つの違いを抑えておきましょう。
- 一番速度が速い「最大速度」
- 一般的な速度である「実行速度」
- 実際に測った「実測値」
WiMAXの「最大速度」
WiMAXは、2015年から「旧WiMAX」から「WiMAX2+」への移行が始まりました。
そのため、旧WiMAXの下り最大40mbpsから、WiMAX2+では下り最大440Mbpsという、10倍以上の最大速度になりました。
さらに旧WiMAXが下り最大13.3mbpsへと速度が低下していることを考えると、30倍以上ということになりますね!
ただし、下り最大440Mbpsを実現するためには、その速度に対応した最新機種が必要ですし、非対応エリアもまだ多いため、実質的には下り最大220 Mbpsをご利用の方が多いでしょう。
WiMAXの「実効速度」
実効速度とは、総務省が定めたガイドラインに沿って計測された、一般的な速度です。
最大速度と違って、平均的な速度として参考程度に考えると良いでしょう。
WiMAXの「実測値」
実際に測った速度のことです。実際に測定アプリやサイトで測っているものですが、使用環境などによって大きく異なります。
一番確かなのは、あなた自身が自分のWiMAXルーターなどを使っているときに自分で速度を測定することです。
速度測定テストの仕組みとメリットとは?
WiMAXなどにおける速度測定テストは、インターネット回線の速度がどのぐらいでているかを測定するテストです。測定は「下り」と「上り」に分かれています。
「下り」と「上り」の違いとは
「下り」は情報を受信することです。ただ単にネットサーフィンするだけであれば「下り」だけ気にすれば良いです。
高画質の動画を閲覧する時などは、速度が低いと度々停止しますので、「下り」の速度は大事です。
「上り」は情報を送ることです。文字だけのメールを送信するぐらいならそれほど問題ないですが、画像などを送信するときには、「上り」の速度が遅いと時間がかかってしまいます。
WiMAX速度測定テストを行うメリット
WiMAXに限りませんが、スピードテストをするメリットは「インターネットを快適に利用するため」です。
デスクトップパソコンやスマホなどでもスピードテストを行うメリットはありますが、WiMAXはモバイル機器ですので場所や環境に左右されますし、使用している端末によっても差が出てきます。
そのため、WiMAXをご使用の際には積極的に速度測定テストをするのがおすすめです。
- WEBページや動画などがカクカクしなくなる
- ネットにつながりやすい場所を知ることができストレスがたまらない
- Skypeなどで大事な打ち合わせが途切れないなどビジネスのニーズに応えられる
WiMAX速度測定テストの方法
WiMAXで速度を測定するには、いくつか方法があります。
パソコンのコントロールパネル内のネットワーク管理画面でおおまかな速度を知ったり、スマホによっては速度を知るためのサービスがあるものもあります。
しかし、通信速度はリアルタイムに変わりますし、より正確な速度を簡単かつ詳細に知るには、それらの機能では物足りなくなるでしょう。 そのため、このページではWiMAXの速度を測定する方法として、
- スマホをお使いの方におすすめのアプリ
- パソコンをお使いの方におすすめのサイト
を以下にご紹介します。
WiMAXの速度を測定するおすすめアプリとそのやり方
まずは、スマホやタブレット端末をお持ちの方におすすめのWiMAXの速度を測定するアプリを紹介します。
Android・iPhone両方の端末に対応したアプリがありますので、それぞれのおすすめアプリとそのやり方を紹介します。
- スピードチェッカー
- Speedtest.net
- ドコモスピードテスト
- RBB TODAY SPEED TEST
- MFR 回線速度チェッカー
スピードチェッカー
世界中で10億回ものスピードテストを行ったという圧倒的な実績から、無料アプリとは思えないほどの信頼性をほこる速度測定アプリです。
やりかたは簡単で、「スピードテスト開始」のボタンをクリックすると、ダウンロード時、アップロード時の速度が簡単に出てきます。
さらにその結果を共有し、フィードバックすることでより正確な速度が導き出せる、おすすめのアプリです。
Speedtest.net
速度測定の精度はずば抜けて高いです。反面、通信量が多くかかりがちです。
より正確な速度を知りたい方にはぴったりですが、通信しすぎて速度制限にひっかかっては本末転倒なので、気をつけましょう。
また、速度の結果一覧表示の画面がすっきりとしてとても見やすいのが他の速度測定アプリよりも優れた特徴です。
速度測定のやり方もとても簡単で、「テスト開始」と大きく表示されたボタンを押すだけです。それを結果で表示することもできますよ。
ドコモスピードテスト
ドコモのスマホをお持ちの方におすすめですが、ドコモだけでなく、他の通信速度も測ることができます。
リアルタイムの速度が一目見てわかるのがおすすめの理由です。
ドコモショップ検索や「docomoWi-Fiスポット」の検索ができるのがドコモユーザーにとってうれしい機能でしょう。
また、ドコモのLTEの平均速度とも比較することができます。
少ない通信量ですませるために、通信速度を推定する「ライトモード」を使うというやり方もあります。
RBB TODAY SPEED TEST
シンプルさが特徴の速度測定アプリです。「電波強度の取得」ができますので、WiMAXとその他の3G、LTE、Wi-Fiなどとが自動判別されます。
やり方は、画面左下に表示される「条件確認」をタップし、表示された条件を元に測定開始するだけです。
さらに、「Compare」の画面では、これまで測定したデータの平均値がわかることが、このアプリの優れた点です。
MFR 回線速度チェッカー
ボタンをワンタッチするだけの簡単操作アプリです。やり方は「測定開始」をタップするだけで、「上り」と「下り」両方の速度を簡単に測定してくれます。
このアプリには、全国でこのアプリを使っているユーザーの測定結果がランキング化されている機能がとても役に立ちます。
自分が住んでいる場所の速度がどれぐらいか知ることもできますし、回線速度が速いキャリアはどれか比較して、キャリアを選ぶ際の参考にもなります。
【参考】速度測定アプリの実測値
実際に上記の速度測定アプリを使用しての実測値を掲載します。
使用機種:FUJITSU arrows RM02(Android5.1.1)
ドコモスピードテスト | スピードチェッカー | Speedtest.net | RBB TODAY SPEED TEST | |
下り(ダウンロード) | 20.61Mbps | 14.01Mbps | 12.13Mbps | 24.46Mbps |
上り(アップロード) | 4.66Mbps | 4.98Mbps | 4.82Mbps | 7.56Mbps |
アプリによって誤差が大きいようです。複数のアプリで測って平均をとると良いかもしれません。
WiMAXの速度を測定するおすすめサイトとやり方
次に、パソコンをお持ちの方におすすめのサイトとそのやり方です。
デスクトップパソコンでWiMAXを使われている方もいらっしゃるでしょうが、特にモバイルパソコンを持ち歩いている方にとって重宝します。
出張先でWiMAXが接続できるかどうか、そしてどのぐらい速度がでるか知りたいビジネスマンは特にしっかりチェックしてください。
おすすめの速度測定サイト
- USEN スピードテスト
- ラピッドネット
- WiMAX 実測スピードマップ
- BNR スピードテスト
USEN スピードテスト
固定回線とその他の回線の比較ができるサイトです。
自宅に光回線などを引いていてWiMAXに切り替えようか迷っている場合には、それぞれの速度を比較することによってどのぐらいの差があるかを把握できます。
やり方は「フレッツ光」と「それ以外」の2種類のアイコンのうち、当てはまる方をクリックするだけです。
WiMAXの速度を測るのであれば「それ以外」のアイコンをクリックしましょう。
速度測定にはFLASHプレイヤーのインストールが必要なので、性能が低いモバイルパソコンではうまく動作しない可能性もあります。
ラピッドネット
正確に速度を計測できる「通常モード」と、忙しいときに手早く測定できる「高速モード」の2つのやり方が選べます。
ただし、ブラウザを多く起動していると、通常よりも低めの測定結果が出てしまいますので、余分なブラウザは閉じてから測定しましょう。
FLASHプレイヤーを使わなくても測定できますので、モバイルパソコンでも測定しやすいですし、スマホでも利用できる手軽さがうれしいポイントです。
WiMAX 実測スピードマップ
地図にある中心のポインターの位置を自分の測定したい地域にずらし「位置を送信する」をクリックするだけで測定できます。
全国の地図から、日本中知りたい場所の速度がわかるので、旅をよくする方にはぴったりでしょう。
BNR スピードテスト
速度測定の老舗サイトです。利用回線の登録をする必要があるなど、少し操作が面倒ですが、長い間親しまれていて信頼性は高いです。
FLASHプレイヤーはモードによっては必要なこともあります。画面がややごちゃごちゃしていますので、画面が小さいパソコンやスマホでは見づらいのが難点です。
【参考】速度測定ソフトの実測値
実際に上記の速度測定ソフトを使用しての実測値を掲載します。
USEN スピードテスト | ラピッドネット | WiMAX 実測スピードマップ | BNR スピードテスト | |
下り(ダウンロード) | 9.463Mbps | 13.1Mbps | 9.76Mbps | 13.06Mbps |
上り(アップロード) | データなし | 1.8Mbps | データなし | 1.63Mbps |
WiMAXの速度に満足できず解約する場合の違約金・解約金は?
WiMAX測定用のアプリやサイトを利用し、もしWiMAXが自分が想像していたほどの速度が出なかった場合、諦めて使い続けますか?
もし納得がいかずに解約したいのであれば、WiMAXの解約には違約金や解約金がかかることを知っておきましょう。
WiMAXの2年縛り
WiMAXの解約のやり方自体は電話か書面の郵送で簡単にできます。
しかし、スマホや他の通信回線などと同様に、WiMAXにも2年以内に解約した場合に違約金・解約金がかかります。
ちなみに、違約金の他に解約時にルーターなどの端末の分割支払代金が残っていた場合は、その支払も必要になりますのでご注意下さい。
WiMAX2+の解約手数料
現在、新規契約できるのはWiMAX2+のみですので、まずはWiMAX2+の契約解除に伴う違約金・解約金のかかる時期と金額をご紹介します。 プランによって違いますが、
例として「UQ Flatツープラス」の場合を紹介します。
- 契約月から13ヶ月目まで:19,000円の解約手数料
- 14ヶ月目から25ヶ月目:14,000円の解約手数料
- 26ヶ月目(更新月):0円
- 27ヶ月目以降:9,500円の解約手数料
旧WiMAXの解約手数料
新規契約はできませんが、旧WiMAXをすでに契約し、解約を検討している方向けにその時期と金額も紹介します。
「UQ Flatプラス」の場合
- 契約月から25ヶ月目まで:9,500円の解約手数料
- 26ヶ月目(更新月):0円
- 27ヶ月目以降:9,500円の解約手数料
WiMAXの解約方法
さて、WiMAXの解約のやり方は、さほど難しくありません。
- 原則として契約者本人が連絡すること
- 解約の取り消しはできないので慎重にすること
さらに上記の違約金・解約金について注意しておけば大丈夫です。
電話での解約
一番スピーディーなのは電話による解約です。契約しているプロバイダのサービスセンター等に対して一本電話を入れれば、その日に解約できます。
電話口で戸惑わないように、事前にWiMAXの契約番号などをメモしておくか、データで保存していたらそれを開いておきましょう。
書面を郵送して解約
電話だと緊張する、または電話を何度かけてもつながらないなどの場合は、書面を郵送するというやり方もあります。
プロバイダのホームページから「解約届」はダウンロード出来るはずです。
ショップに直接出向いて解約
近くにauなどのショップがある場合は、直接そのショップに出向く方法もあります。
人が多いときには待ち時間が長いなどのデメリットもありますが、わからないことを聞くことができます。
解約の電話をする前にチェックすべきこと
速度に不満があるからと、WiMAXを解約するならできる限り解約手数料がかからないようにすべきです。そのために、解約時期は何度も確認しましょう。
理想は「2年縛り」が解ける更新月に解約することですが、速度に不満がある場合は一刻も早く解約したいことでしょう。その場合は速やかに解約した方が良いかもしれません。
WiMAXエリアを確認
WiMAXの対応エリアは全国に拡がっていますが、都市部と地方を比べると、電波状況には大きな格差があります。
WiMAXの対応エリアは以下の通りです。
そして、このエリアはWiMAX2+の人気に伴い、どんどん拡大中です。
今は電波状況が悪くても、将来的に通信速度が速くなる可能性はあるのです。
運任せのようにも思えますが、あなたが住んでいる地域に早く電波が届く可能性のある裏技があります。それが「エリア改善要望」です!
エリア改善要望とは、WiMAXの公式ホームページを通じてサービスエリアの拡大などを要求することです。
やり方
- WiMAX公式ホームページを開く
- 「サービスエリア」の項目→「エリア改善要望お受け付けフォーム」を選択
- 「お聞かせください WiMAXのエリアについて」のアイコンをクリック
- 別ページに移動後、アンケートに回答
その結果を元にWiMAX側もエリアを増やしますので、試して観る価値はあります!
エリア拡充情報をチェック!
また、そのホームページには最新のWiMAX2+エリア拡充情報が掲載されています。
春先など、時期によっては一気に対応エリアが拡大しますので、しっかりチェックしましょう。
以前の速度測定よりも格段に速度が上がっているかもしれませんよ。
まとめ
WiMAXは速度の速いモバイル通信手段として人気拡大中です。
これまではその恩恵を受けてきたのは都会が中心でしたが、WiMAX2+の契約者が増加するに従って、十分な通信速度の出るエリアが増えてきました。
都会でも屋内など電波の届きにくい場所でもWiMAXにつながるようになってきました。
そして、どれだけの速度が出るのかを知るには、自分自身で測定するのが一番確実です。
スマホならアプリ、モバイルパソコンならサイトを使って速度をこまめに測定する習慣をつけましょう。