以前まで外出先で利用するネット回線の選択肢は、WiMAXなどのモバイルWi-Fiルーターしかありませんでした。
しかし、現在はMVNOサービスのデータ専用SIMも選択肢に加わりました。
MVNOサービスは、人によってはWiMAXよりも通信費を安くできるメリットがあります。
しかし、通信速度には難があるので、ネットを使う目的によってはWiMAXを選んだほうがいいこともあります。
ここでは、WiMAXとMVNOのサービス内容を詳しく解説します。
ネット回線をWiMAXかMVNOのどちらにするか迷っている人は、参考にしてくださいね。
WiMAXの月額料金
WiMAXには、
- ネットが無制限で利用できる「ギガ放題プラン」
- 毎月7GBまで利用できる「ライトプラン」
この2種類があります。
ただ、WiMAXのは契約できるプロパイダによって金額が大きく変わってくるので一概に一律いくらという価格はありません。
ここでは有名な3つのプロパイダの月額料金を紹介しておきます。
ギガ放題プラン
プロバイダ | BroadWiMAX | GMOとくとくBB | So-net |
1ヶ月目 | 2,726円 | 3,609円 | 1,480円 |
2ヶ月目 | 2,726円 | 3,609円 | 1,480円 |
3ヶ月目~24ヶ月まで | 3,411円 | 4,263円 | 3,480円 |
ライトプラン
プロバイダ | BroadWiMAX | GMOとくとくBB | So-net |
1ヶ月目 | 2,726円 | 3,609円 | 3,495円 |
2ヶ月目 | 2,726円 | 3,609円 | 3,495円 |
3ヶ月目~24ヶ月まで | 2,726円 | 3,609円 | 3,495円 |
ちなみ、GMOとくとくBBは他のプロパイダよりも高い金額に設定されていますが、別途キャッシュバックが貰えるので、トータル的な金額ではそこまで差はありません。
キャッシュバックの記事に関してはこちらの「WiMAXプロバイダのキャッシュバックを比較!割引特典があるプロバイダも紹介!」記事も参考にしてみてください。
各プロパイダでキャッシュバックや割引率が変わってきますので。
MVNOサービスの月額料金
MVNOの月額料金は、契約する事業者によって様々です。
ここでは、MVNOの中でも人気が高い楽天モバイルの月額料金をもとにWiMAXと比較してみます。
楽天モバイルには、
- 通話SIM
- 050データSIM(SMSあり)
- データ専用SIM
この3種類があり、データ量によって月額料金が違います。
モバイルWi-Fiルーターでネットだけを使う場合、データ専用SIMを使うことになります。
プラン | 通話SIM | 050データSIM(SMSあり) | データ専用SIM |
ベーシックプラン | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GBプラン | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GBプラン | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GBプラン | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GBプラン | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GBプラン | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
MVNOには無制限プランがありませんが、10GBを利用する場合、WiMAXのライトプランよりも安い料金で利用することができます。
無制限プランが利用できるMVNOもある
MVNOには、ネットが無制限で利用できるプランを展開しているサービスもあります。
- UQ mobile
- U-mobile
- DTI SIM
この3つの事業者は、ネットが無制限で利用できるプランを提供していて、WiMAXのギガ放題プランよりも料金が安くなっています。
事業者 | 通話SIM | SMS付きデータSIM | データ専用SIM |
UQ mobile | 2,680円 | - | 1,980円 |
U-mobile | 2,730~2,980円 | - | 2,480円 |
DTI SIM | 2,900円 | 2,350円 | 2,200円 |
ただ、MVNOの無制限プランは、利用できる通信速度が遅めに設定されています。
スマホ変えた。300kbpsならネット無制限ってことで、色々試したが結構使える。動画とかは厳しいが、音声とかSNS、ネットサーフィンならそんなにストレスなく使える。スマホ本体もメモリ3GBでストレスがない。 #uqmobile
— 武 (@takeru2009) 2017年12月2日
MVNOの無制限プランは、WiMAXと同じ感覚では使えないと思うべきでしょう。
WiMAXとMVNOの通信速度
WiMAXは、最大で440Mbpsの下り速度に対応しています。
MVNOは対応速度を公表しているサービスと、そうでないサービスがあります。
ここで比較対象にしている楽天モバイルは、最大下り速度を最大500Mbpsと公表しています。
最大下り速度の数値だけで比較すると、MVNOのほうが優れているように感じます。
しかし、Twitterなどの口コミを見ると、そこまで速度が速いわけではありません。
#FREETEL から#楽天モバイル になって1カ月。
速度が改善したというツイートもチラホラと見かける中、12月になって何の気なしにSNS等の動画がやたらと途切れるのでテスト。
ダイヤルアップかいなと思わせる速度。 改善してるって人、ホントなの❓ pic.twitter.com/NdrBYkK39Y— 不働 明 (@neet_akira) 2017年11月30日
楽天モバイルを使ってますが、四国松山は昼休みの時間帯と晩に 通信速度がかなり落ちます💦住んでる所によって違うと思いますが。
家にWi-Fi環境がないなら、楽天モバイルだとストレスを感じるかもしれません。
Y!mobileは使ってる知り合いが居ないので分かりません。おやすみなさい 笑
— MOTO (@MH31159770) 2017年11月25日
MVNOはドコモなどから回線を借りているので、利用者が多い時間帯は速度が著しく低下する恐れがあります。
WiMAXは利用者の人数ではなく、利用する場所によって速度が左右されやすい傾向があります。
WiMAXとMVNOの速度制限がかかる条件
WiMAXとMVNOには、それぞれ速度制限がかかる条件が設けられています。
WiMAXは3日間で10GB使うと速度が制限される
WiMAXはギガ放題とライトプランのどちらを利用していても、3日間で10GBを消費すると、翌日の18時から26時まで速度制限がかかります。
制限がかかると下り速度は1Mbpsになるので、ホームページは見れても動画視聴は難しくなります。
MVNOは事業者やプランによって速度制限の条件が違う
MVNOは、契約する事業者やプランによって速度制限がかかる条件が違います。
速度制限がかかる条件は様々で、条件の公表有無も事業者によって異なります。
楽天モバイルは速度制限の条件を撤廃しましたが、以前はこのような条件を設けていました。
プラン | 速度制限の条件 |
3.1GBプラン | 3日間で540MBを消費 |
5GBプラン | 3日間で1GBを消費 |
10GBプラン | 3日間で1.7GBを消費 |
20GBプラン | 制限なし |
30GBプラン | 制限なし |
他のMVNO事業者も、このような条件を設けているところが多く存在しています。
楽天モバイルは、20GBなどの大容量プランに速度制限の条件を設けていませんでした。
しかし、他の事業者は大容量プランにも速度制限がかかる条件を設けていることがあります。
WiMAXとMVNOはどっちが良い?
WiMAXとMVNOのどちらを利用するか迷ったときは、
- 通信速度の速さ
- 通信費の安さ
このどちらを重視したいかを考えてみましょう。
通信速度を求めるならWiMAXがベスト
ホームページの閲覧から動画視聴までヘビーに楽しむためには、通信速度の速さが求められます。
通信速度の速さは、WiMAXに分があります。
MVNOを利用すると、動画の読み込みスピードが著しく遅くなることが珍しくありません。
ネットをヘビーに使いたい人は、WiMAXを選んだほうがいいと思って間違いないでしょう。
こちらでおすすめのWiMAXプロパイダは比較しているので参考までに。
→WiMAXはプロバイダの選び方で決まる!人気のあるプロバイダを徹底比較!
通信費を抑えたい人はMVNOがおすすめ
ネットを使う用途がホームページの閲覧ぐらいで、動画を見ることが少ない人はMVNOがおすすめです。
ホームページを見るだけなら、WiMAXのギガ放題プランや通信速度は必要なく、MVNOの低料金プランで事足りることがほとんどです。
動画を視聴しない人なら、MVNOのほうが魅力的な選択肢と言えるでしょう。
まとめ
WiMAXとMVNOには様々な違いがありますが、選択する基準になるのは通信速度と月額料金です。
動画の視聴が多い人は、MVNOより高い月額料金を支払ってでもWiMAXを利用したほうがいいでしょう。
動画の視聴が少なくホームページの閲覧がメインになる人は、MVNOサービスで自分に見合ったプランを選ぶことで通信費を節約することができます。
ネットを使う目的に合せて、自分に見合ったサービスを選ぶといいでしょう。