インターネットを使うときは、ウイルスの感染をはじめとした何かしらのリスクが必ず付きまといます。
自分のWi-Fiを他人が勝手に使うという危険もあるので、モバイルWi-Fiルーターを使うときも油断ができません。
WiMAXで利用するWi-Fiはセキュリティ対策が施されているので、ある程度は安心して使うことができます。
しかし、WiMAXを使っていても、セキュリティにまつわるリスクは何かしら付いてきます。
そんなときに活用できるのが、セキュリティ対策ソフトです。
ここでは、WiMAXでセキュリティソフトを利用する必要性について解説します。
WiMAXにセキュリティソフトは必要なのか疑問に思っている人は、参考にしてくださいね。
WiMAXを使うときはセキュリティソフトが必要なのか?
WiMAXを使ううえでセキュリティが必要なのかを考えるには、まずネットを使うときのリスクを知る必要があります。
ネットの利用には、様々なセキュリティのリスクがあります。
ネットを使うときのリスク
Wi-Fiに接続してネットを使うときは、
- 自分が使っているWi-Fiをタダ乗りされる
- 自分の情報を盗まれる
- メールの添付ファイルを開いてウイルスに感染する
このようなリスクがあります。
自分が使っているWi-Fiをタダ乗りされる
WiMAXで利用するWi-Fiは暗号化されているので、パスワードを知っている人でなければ使うことができません。
しかし、他人にパスワードを解析されて勝手に使われる危険があります。
これを「タダ乗り」と言います。
Wi-Fiをタダ乗りされてしまうと、自分が閲覧しているサイトの内容を簡単に見られてしまいます。
タダ乗りをされたことで、クレジットカードの情報が盗まれて悪用されたという事例も少なくありません。
自分の情報を盗まれる
Wi-Fiでネットを使うリスクは、タダ乗りだけではありません。
LINEやFacebookといったSNSのIDとパスワードを盗まれて、自分のアカウントが乗っ取られる危険もあります。
ネット上には、Facebookなどに似せた偽りのログインページがあります。
偽のサイトでログインするとIDとパスワードが盗まれてしまい、自分のアカウントが乗っ取られてしまいます。
このパターンは近年で急増しているので、決して他人事ではありません。
また、偽のショッピングサイトを装って、消費者からクレジットカード番号を盗むというパターンも急増しています。
メールの添付ファイルを開いてウイルスに感染する
LINEなどが普及したことで危険性は低くなってきましたが、受信したメールの添付ファイルを開いてデバイスがウイルスに感染するというパターンもあります。
知らない人から受信したメールの添付ファイルでウイルスに感染したという事例は、昔から多く存在しています。
スマホやパソコンなどのデバイスがウイルスに感染すると、端末の中にある情報を全て盗まれてしまいます。
ランサムウェアによる危険もある
2017年に話題になったランサムウェアも、注意しなければいけない大きなリスクです。
ご存知の人は多いと思いますが、ランサムウェアに感染するとデバイスが操作できなくなって、身代金を求められます。
ランサムウェアはパソコンでなければ感染しないイメージがありますが、Androidのスマホも感染するリスクがあります。
スマホしか使わない人でも、ランサムウェアは警戒しなければいけません。
WiMAXのWi-Fiは通信を傍受されにくい
UQコミュニケーションズはWiMAXのセキュリティについて、このような説明をしています。
WiMAXでは、ご契約いただいたお客様を確認(認証)した上で通信サービスを提供するとともに、無線区間はAESと呼ばれる暗号化技術を利用していますので、通信を他人に傍受されるなどの心配はございません。
※UQコミュニケーションズの公式サイトより引用
AESとは、アメリカ国立標準技術研究所が公募で選出したWi-Fiの暗号化形式で、最もタダ乗りされるリスクが低いものです。
WiMAXはAESに対応しているので、他人に自分のWi-Fiを使われる心配がありません。
AESに対応してもリスクがある
ただ、AESに対応していると言っても、WiMAXのセキュリティは万全というわけではありません。
AESに対応していても、偽のサイトでSNSのIDとパスワードを入力してしまいとアカウントが乗っ取られてしますし、クレジットカードの情報を入力してしまうと悪用されてしまいます。
このようなリスクを避けるためにも、セキュリティソフトは使ったほうが無難です。
WiMAXはオプションでセキュリティソフトが利用できる
WiMAXではほとんどのプロバイダが、セキュリティソフトを利用できる有料オプションを用意しています。
プロバイダによってサービス内容は違いますが、自分でセキュリティソフトを買うよりもコストが安くできる可能性があります。
セキュリティソフトが利用できるWiMAXのプロバイダ
利用できるセキュリティソフトは、契約するプロバイダによって違います。
月額料金やサービス内容にも若干の違いがあるので、人気プロバイダ3社のセキュリティサービスを見てみましょう。
UQ WiMAX
UQ WiMAXでは、月額500円でセキュリティソフトを使うことができます。
さらに、利用できるソフトには、
- WEBROOT
- カスペルスキー
- マカフィー
この3つの選択肢があります。
どのソフトを選んでも3台までのデバイスで利用できるので、好きなソフトを選ぶといいでしょう。
ソフトごとの違いについては、後ほど詳しく解説します。
Broad WiMAX
Broad WiMAXもセキュリティソフトができますが、月額907円の「My Broad」サポートに加入しなければいけません。
「My Broadサポート」とは、
- 遠隔操作によるサポートサービス
- セキュリティ対応のメールアドレス利用
- セキュリティソフトの利用
この3つがセットになったサービスです。
セキュリティソフトだけを使いたい人にとっては、料金が割高になってしまいます。
なお、Broad WiMAXで利用するセキュリティソフトは、KINGSOFT Internet Securityとなっています。
GMOとくとくBB
GMOとくとくBBでは、月額300円でセキュリティソフトを使うことができます。
利用料金は安めですが、利用できるデバイスの台数はUQ WiMAXと同じで3台までです。
なお、利用するセキュリティソフトは、Broad WiMAXと同じKINGSOFT Internet Securityです。
別でセキュリティソフトを購入する方法もある
セキュリティソフトはWiMAXの有料オプションに加入する他に、自分で購入しても利用することができます。
Broad WiMAXのように無駄なサービスもオプションパックとして付いてくるときは、自分でセキュリティソフトを購入するといいでしょう。
WiMAXの有料オプションとして提供されるセキュリティソフトは、販売でも実績があるところばかりです。
WiMAXで利用できるセキュリティソフトを購入した場合の金額を見てみましょう。
(なお、販売価格は正規のものです。ソフトによってはキャンペーンで安く購入できることがあります)
WEBROOT
WEBROOTは、実際のオンラインバンキングを利用したテストで優れた機能を実証しています。
しかし、他のセキュリティソフトと比べると第三者テスト機関から受賞した実績が少ないので、強くおすすめすることはできません。
WEBROOT ソフト別購入価格
ソフト名 | 利用可能年数 | 利用可能台数 | 販売価格 | 機能 |
アンチウイルス | 1年 | 1台 | 5,250円 | PCのみ利用可能 |
3台 | 6,510円 | |||
2年 | 1台 | 10,500円 | ||
3台 | 13,020円 | |||
3年 | 1台 | 15,750円 | ||
3台 | 19,530円 | |||
インターネットセキュリティプラス | 1年 | 3台 | 7,200円 | PC・タブレット・スマートフォンで利用できる |
5台 | 8,400円 | |||
2年 | 3台 | 14,400円 | ||
5台 | 16,800円 | |||
3年 | 3台 | 21,600円 | ||
5台 | 25,200円 | |||
インターネットセキュリティコンプリート | 1年 | 5台 | 13,860円 | PC・タブレット・スマートフォンで利用でき、25GBのストレージも提供される。 |
2年 | 27,720円 | |||
3年 | 41,580円 |
カスペルスキー
カスペルスキーはAV-Comparativesの性能比較テストで6年連続1位を獲得した実績があるソフトなので、信頼度が高いセキュリティソフトの1つと言えます。
日本PTA全国協議会からも推薦セキュリティソフトとして認定されているので、安心して使うことができるでしょう。
カスペルスキー ソフト別販売価格
利用可能台数 | 利用可能年数 | 販売価格 |
5台 | 3年 | 9,561円 |
2年 | 8,565円 | |
1年 | 4,612円 | |
1台 | 3年 | 8,315円 |
2年 | 6,463円 | |
1年 | 3,686円 | |
無制限 | 3年 | 13,102円 |
2年 | 10,417円 | |
1年 | 6,463円 |
マカフィー
マカフィーは、家電量販店で購入するパソコンに予めインストールされていることが多いソフトです。
AV TESTをはじめとしたあらゆる第三者テスト機関から高く評価されているので、セキュリティソフトの中では特にクオリティが高いと言えます。
マカフィー ソフト別販売価格
ソフト名 | 利用可能年数 | 利用可能台数 | 販売価格 |
マカフィーⓇリブセーフ™ | 3年 | 無制限 | 14,267円 |
1年 | 7,600円 | ||
1ヶ月 | 638円 | ||
マカフィーⓇインターネットセキュリティ | 3年 | 無制限 | 11,238円 |
1年 | 6,649円 | ||
マカフィーⓇスモールビジネスセキュリティ | 1年 | 25台 | 7,600円 |
マカフィーⓇアンチウイルス(Windowsでのみ利用可) | 1年 | 1台 | 2,700円 |
マカフィーⓇモバイルセキュリティAndroid版 | 1年 | 1台 | 2,838円 |
KINGSOFT Internet Security
KINGSOFTのInternet Securityは99.5%のウイルス検出率を誇っているので、とても安全度が高いセキュリティソフトです。
2013年の「ウイルス対策ソフト満足度調査」でもNo.1に輝いているので、信頼度も抜群です。
有料版も販売されていますが、無料版も用意されているので試しに使ってみるのも良いでしょう。
KINGSOFT Internet Security 販売価格
利用可能台数 | 販売価格 |
5台 | 9,260円 |
3台 | 5,556円 |
1台 | 1,852円 |
まとめ
WiMAXのルーターで利用するWi-FiはAESという優れた方式で暗号化されているので、他人にタダ乗りされる危険はありません。
しかし、偽のサイトなどでIDやパスワードを盗まれる恐れがあるので、セキュリティソフトは使ったほうがいいでしょう。
WiMAXでは有料オプションとしてセキュリティソフトを提供していますが、月額料金や利用できるソフトはプロバイダによって様々です。
Broad WiMAXのように、必要のない機能が付いて月額料金が高いということもあります。
契約しているプロバイダでセキュリティソフトを使うハードルが高い場合は、自分でセキュリティソフトを購入することをおすすめします。