毎年、春先になると携帯電話キャリアは学割キャンペーンの受付を開始します。
学割は大手キャリアが実施しているイメージが強いですが、格安SIMのY!mobileも「タダ学割」を展開しています。
Y!mobileは大手キャリアよりも月額料金が安いサービスなので、学割を申し込めばよりお得に契約することができます。
しかし、利用するネット回線のこだわりによって向き不向きが変わるので、勢いで契約することは避けなければいけません。
WiMAXを利用している人は、Y!mobileとの相性が良いのかよく考えたほうがいいでしょう。
ここでは、WiMAXユーザーがY!mobileの学割を申し込んでいいのか解説します。
Y!mobileの学割が気になっているWiMAXユーザーの人は、参考にしてくださいね。
2018年のY!mobileの学割の特徴
Y!mobileの学割はお得なキャンペーンとなっていますが、どれだけのメリットがあるのかを理解するには基本のサービス内容を知っておく必要があります。
Y!mobileのサービス内容を知って、学割のキャンペーン特典を見てみましょう。
Y!mobileの基本的な料金を見てみよう!
Y!mobileの料金プランには、
- スマホプランS
- スマホプランM
- スマホプランL
この3種類があります。
どのプランを選んでも大手キャリアよりスマホ代が安くなるので、Y!mobileは通信費を節約したい人にとって魅力的な事業者と言えます。
Y!mobile 月額料金
プラン | スマホプランS | スマホプランM | スマホプランL | |
月額料金 | 1年間 | 1,980円 | 2,980円 | 4,980円 |
2年目以降 | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 | |
データ量 | 2年間 | 2GB | 6GB | 14GB |
3年目以降 | 1GB | 3GB | 7GB |
それぞれのプランで大きく違う点は、利用できるデータ量です。
通話料金は30秒につき20円となっていますが、1回あたり5分以内の通話であれば無料になります。
月額1,000円の「スーパーだれとでも定額」に加入すれば通話料が完全に無料になるので、5分以上の通話を頻繁にする人も心配ありません。
また、ソフトバンク光やSoftBank Airを契約すれば「おうち割光セット」の割引が適用され、月額料金が500~1,000円安くなります。
Y!mobile おうち割光セット割引金額
プラン | 割引金額 | 割引適用後の料金(1年目) | 割引適用後の料金(2年目以降) |
スマホプランS | 500円 | 1,480円 | 2,480円 |
スマホプランM | 700円 | 2,280円 | 3,280円 |
スマホプランL | 1,000円 | 3,980円 | 4,980円 |
3ヶ月間の月額料金が無料になる
Y!mobileで学割を申し込むと、契約してから3ヶ月間のスマホ代が無料になります。
ただでさえ大手キャリアよりも安くなるのに、さらに3ヶ月間も無料になるのは嬉しいですよね。
機種変更をするまでデータ量が2倍になる
さらに、機種変更をするまでの間は、1ヶ月で利用できるデータ量が2倍になります。
と言っても、学割を申し込まない場合でも、2年間はデータ量が2倍になります。
学割が適用された場合は2年目以降もデータ量が2倍のままになりますが、1つの機種を長く使い続ける人でなければメリットはありません。
コンスタントにスマホを買い換えている人は、そこまで大きな特典にはならないでしょう。
Y!mobileで学割を受ける条件
学割は「学生の人だけが対象」というイメージがありますが、今は学生じゃない人も対象になりました。
これはY!mobileも例外ではないので、より多くの人が学割の特典を受けられます。
しかし、Y!mobileは大手キャリアと比べると、対象となる条件が厳しくなっています。
5~18歳であること
Y!mobileの学割キャンペーンは、スマホの利用者が5~18歳であれば受けることができます。
一見、この条件は普通なように感じます。
しかし、大手キャリアの学割は25歳未満の人が対象なので、Y!mobileの条件は厳しいわけです。
新規契約のみが対象
Y!mobileの学割は、新規とMNP(他社キャリアからの乗り換え)での契約でなければ受けることができません。
機種変更は学割の対象にならないので、既存のY!mobileユーザーには厳しい印象を受けます。
Y!mobileの学割は受けるべき?
Y!mobileの学割には3ヶ月間のスマホ代がタダになり、データ量が2倍になるメリットがあります。
しかし、Y!mobileのサービス内容を考えると、申し込みするべきなのかは人によって違います。
Y!mobileの学割を受けたほうがいいタイプと、そうでないタイプはどのような人なのか考えてみましょう。
Y!mobileの学割を受けたほうがいい人
以下の3つのタイプに当てはまる人は、Y!mobileの学割を申し込む価値があります。
自分がスマホを利用するスタイルを思い浮かべながら見てみましょう。
スマホのネット回線を利用する人
Y!mobileの学割はデータ量が2倍になるので、スマホのネット回線を利用する人にはとても良いサービスと言えます。
特に14GBの容量が使えるスマホプランLの月額料金は破格なので、大手キャリアの利用料金に不満がある人なら満足できるはずです。
ネットの利用用途がホームページや動画サイトの閲覧がメインになる人
Y!mobileはソフトバンクの回線でサービスを提供するMVNOなので、電波の品質はとても高いものになっています。
大手キャリアと比べると通信速度は遅くなりますが、格安SIMの中では高く評価されています。
ホームページを見たり動画を視聴するぐらいであれば、ストレスは感じません。
ソフトバンク光やSoftBank Airを契約できる人
ソフトバンク光やSoftBank Airを契約できれば、Y!mobileの月額料金をより安くできます。
利用するネット回線をこれらのサービスに乗り換えることができれば、Y!mobileがベストな選択肢と言えるでしょう。
Y!mobileの学割を受けないほうがいい人
Y!mobileは回線のクオリティが高く、学割を受ければ利用できる量を増やすことができます。
しかし、利用するネット回線が決まり切っている人は、Y!mobileそのものを契約するべきではありません。
スマホのネット回線を使うことが少ない人
Y!mobileの学割を申し込むとデータ量が2倍になりますが、キャリアの回線でネットを使わない人だとこの特典を受ける意味がありません。
特に、使い放題のWiMAXルーターを持っている人はキャリアの回線を使うことがほとんどないので、他社キャリアの学割を申し込んだほうがいいでしょう。
通信速度のクオリティにこだわりたい人
Y!mobileの回線は品質が決して低くありませんが、ホームページや動画の視聴がメインの人でなければ快適とは感じられません。
容量が大きいファイルの送受信を行う場合、受信や送信の時間が長くなりストレスを感じてしまいます。
パソコンで作業をする人は、大手キャリアやWiMAXの回線を使ったほうがいいでしょう。
ネット回線の乗り換えをしたくない人
Y!mobileで受けることができるおうち割光セットは、ソフトバンク光とSoftBank Airを利用しなければ適用されません。
そのため、他社の固定回線やWiMAXを解約したくない人は、Y!mobileのメリットを全て受けることができなくなります。
ネット回線を乗り換えたくない人は、他社キャリアの学割も検討したほうがいいでしょう。
家族にドコモの利用者がいる人
家族にドコモユーザーがいる人は、Y!mobileよりもドコモの学割を選ぶべきです。
ドコモの学割は、家族でデータ量を共有するシェアパックを活用すれば、月額280円でスマホを利用できるからです。
学割の割引は1年間で終わりますが、2年目以降も月額1,780円になるのでY!mobileよりも断然お得です。
「WiMAXを使っているならauスマートバリューmineが受けられるauがベスト」と思っている人もいるでしょう。
しかし、ドコモの学割はauよりも月額が安くなるので、WiMAXユーザーにもおすすめすることができます。
Y!mobile・大手キャリア 学割比較表
キャリア | Y!mobile | ドコモ | au | ソフトバンク |
月額料金 |
1~3ヶ月目:無料 4~25ヶ月目:1,980円~ 26ヶ月目以降:2,980円~ |
1年目:280円~ 2年目:1,780円~ |
1年目:1,480円~ 2年目以降:2,980円~ |
1年目:3,980円~ 2年目以降:6,000円~ |
auとソフトバンクの学割はドコモとY!mobileよりも月額料金が高いので、ドコモユーザーの家族がいない場合はY!mobileが第一候補になります。
家族にドコモの利用者がいないWiMAXユーザーであれば、auの学割も選択肢になります。
WiMAXを使っている人がauの学割を申し込めば「auスマートバリューmine」の割引が適用されるので、月額料金を公式サイトに記載された通りの金額にできます。
2年目から月額料金は高くなりますが、回線のクオリティがY!mobileよりも優れているので妥当な金額と言えるでしょう。
家族にドコモの利用者がいないときは、回線の品質を持とめるかで契約先を選びましょう。
まとめ
Y!mobileはただでさえ大手キャリアよりも月額料金が安いので、学割を申し込めばよりお得になります。
しかし、WiMAXをメイン回線にする人はキャリアのデータ量を消費しないので、データ量2倍の特典を受ける意味がありません。
通信速度も劣るので、大手キャリアやWiMAXのような回線のクオリティを求める人ならY!mobileは避けたほうがいいでしょう。
自分の利用スタイルや状況に合わせて、学割を申し込むキャリアを決めてくださいね。